自分の頭で考えるということ

(今日の話はとても微妙な内容を含んでいるので,一部脚色しています)
ASP.NETの認証の仕組みって難しいですね.ちょうど昨年の今頃,はまりにはまっていた記憶があります.あれから1年経ち,自分もそれなりに成長しました.そろそろ自分が教える側の立場になってきたような気がしています.


……しかし.
事あるごとにいろいろアドバイスしているつもりが,どうも煙たがれているような気がしてきました.
自分はよく
「(いろいろ説明してみて)……あとは自分たちで考えてね」
といった形で締めることが多いのですが,言ったとおりにきちんと考えてはくれません.それよりも安易な解決策を求めている感じです.


今日は自分ではなく別の人に聞きにいったようです.その方(Yさん)は自分自身もお世話になり,かつ尊敬している人なので,とりあえず安心し黙って見ていました.内容については詳しく書けないのですが,相反する複数の要求があり,そのすべてを満たすような設定方法はないか?というものです.Yさんにとっても難問であるらしく頭を抱えていましたが,とりあえず方法は見つかったようです.聞きにいった人もその回答で満足したようです.


自分自身も興味があったので設定方法を聞いてみました.たしかに自分には考えつかない方法でした.さすがYさん!と感心しました.しかしよく考えるとどうも変です.その方法だとセキュリティがボロボロです.自分はYさんに質問してみました.Yさんは質問をすぐに理解しました.Yさんは設定方法を聞きにきた人に対し,このような方法もあると示した上で,これが本当に正しいことかは分からない,と付け加えたのだと言っていました.しかし彼らはそんなことはお構いなしに,自分たちの作業を進めています.


Yさんは説明責任を果たしています.問題は設定方法を聞きにいった側にあります.なぜ彼らは自分の頭で考えようとしないのでしょう?エンドユーザなら分かります.しかし彼らはプロフェッショナルであるべき立場の人たちなのです.


こういった組織の意識改革ってどうしたらいいんでしょう?がんばってもいたずらに消耗するだけの気もするし,かといって何もしないというわけにもいかない.自分が先頭きってやればいいという問題でも無さそうです.
……週の始めなのに,なんかどっと疲れた.