オブジェクト指向的日常
最近επιστημηさんがブログでオブジェクト指向について語ってますね.
オブジェクト指向的日常を読んで以来,すっかりオブジェクト指向にはまってしまった自分としてはとても興味深いです.
社内で「もっとオブジェクト指向を広めれ!」って上からのお達し。
望むところではありますが、なかなかどーして。
επιστημηさんみたいな方がいらっしゃる会社って,さぞや先進的な(もうオブジェクト指向を先進的っていう人もいないか?)取り組みをされてると思いきや意外と……
そういえば以前転職活動をしていたとき,アジャイル方面で翻訳などを数多く手がけている会社に面接に行ったんですが(あっさり落とされましたが),実際にアジャイル開発出来るのは3割弱って言ってたのを思い出しました.まぁ契約形態だったり,いろいろあるんでしょうね.
僕がオブジェクト指向に抱くイメージは:
「芝居小屋」 なんですわ。
登場人物を創出し、その性格を決める。
台詞と演技を与え、役者同士がインタラクションを
繰り返しながら物語が進行する。
ここら辺の話はまさに『オブジェクト指向的日常』に書いてありますね.適当に端折って転載してみましょう.
オブジェクト指向設計は手続きを中心とした設計法に慣れ親しんだデザイナには少なからず居心地の悪さを感じるかとも思います.だけどこのオブジェクト指向設計,慣れるととてもキモチがいいんですわ.あたかも自分が舞台監督/脚本家にでもなったかのようでね・・・(中略)・・・オブジェクトモデル図は登場人物および相互の関係,そしてメッセージトレース図/オブジェクトメッセージ図は各場面ごとの芝居の進行を表現しています.ホントはもうひとつ,状態遷移図がクラス毎に作られ,これが登場人物の心境の変化(行動に影響を及ぼす)を表現するのですが・・・(以下略)
自分がオブジェクト指向にはまったのは,結局のところ"キモチがいい"っていうのが一番だよなぁ,と思っています.そりゃ後付けでいろいろ理屈を付けることは出来るけど,単純に生理的に好き・嫌いっていうのが大きいような気がします.
ちなみにアナロジーでいうと,自分がオブジェクト指向に抱くイメージは「サッカー」ですね.手続き指向は1人で11人抜きするイメージ.オブジェクト指向は11人のそれぞれに役割があって,システム(2-4-4とか2-5-3とか)を決めるのは監督の腕のみせどころ.ゴール(目的)に向かってボール(メッセージ)をパスするっていうところがとてもあっていると思います.でも状態遷移図はうまく表現できませんね(^^;;
επιστημηのオブジェクト指向的日常―C++,Java,STL…オブジェクト指向をめぐるお話あれこれ (DeV Selectionシリーズ)
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