Tracを入れてみました
現在社内システムプロジェクトの準備中です。ジョエル・テストにもある障害票データベース、これまで客先でやってたときは、かなり世界規模で使われているinternalツールを使わせてもらっていたわけですが、今後は自分で選定しないといけません。とりあえず、最近よい噂をきくTracを使ってみることにしました。
Trac入門 ――ソフトウェア開発・プロジェクト管理活用ガイド
- 作者: 菅野裕,今田忠博,近藤正裕,杉本琢磨
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2008/09/18
- メディア: 大型本
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アジャイルで開発する
「それって,助詞の使い方が間違ってませんか?」
いま働いているところ,なぜか最近アジャイルに目覚めたらしく,やたらアジャイルを連呼するんですが聞いてて恥ずかしい.中二病?なんかでは当然ないのだけど,それを見て味わう気分にどこか似ています.でも,これは誰もが通る大人へのステップなのかもしれません,そう思っていまのところ生あたたかく見守っています.
いろいろ勉強しているようで,連日
- ソースコードのバージョン管理
- ユニットテスト手法(NUnitとかJsUnitとか)
- ビルドの自動化と継続的インテグレーション
といった勉強会を開いています.いまにして思うと,これらは別にアジャイルってわけでもない.ウォーターフォールやUnified Processといった重量級のプロセスでも,同様に必要となる知識のわけで,言ってみれば技術者であれば誰もがもつべき素養の1つだと思います.昨日の日記はそれをふまえてのものでもあります.
表題についてですが,アジャイル「に」開発してほしいな.大文字のAではなく小文字のa.方法論ではなく心意気ですよと.
本当は,ちょっとずつやるのがよいと思う.いまはいっぺんに全部やろうとしている.本当に,心の底から,うまくいくことを願っている.
新人教育
http://www.atmarkit.co.jp/fdotnet/entryleveldev/entryleveldev03/entryleveldev03_01.html
一緒に働いている人の部下の方が執筆されたのだそうです.全3回のうちの最終回が出たということで教えていただきました.
この連載の位置付けは第1回に書かれていて,
本連載は、今春、プログラマとして会社に入る新人のための短期連載です。 1〜3月の間に、全3回で公開されます。
なのだそうです.「新人教育に役立ててください!」なんて言われてしまいました.
こういうアプローチもありかもしれないけど,もし僕が新人教育を担当するんだったら,最初はDLL作成かもしれないですね.たとえば日付クラスとか?DLLだと実行できないので,最初はドライバとしてコンソールアプリを,でもどこかのタイミングでNUnitを教えます.NUnit/NAnt/Sandcastle/Subversionといったツールの使い方・組み合わせ方と,ロギング/厳密名/セットアッププロジェクトのような,広範に使用できる知識なんかを教えたいですね.WebとかDBとかXMLとかは,あとでもいいんじゃないかと思います.
他グループのミーティング
うちの会社には全体で10個くらいの開発グループがあり,自分が所属しているのはポータルサイト開発のグループです.この会社に転職して3年半,ずっとこの部署にいて他の部署のことは全く分かりません.役職者になってちょっといろいろと顔を出したいなと思い,先月から各グループが定期的に実施しているミーティングを回り始めました.今日はその3回目です.
帰社日とかで顔をあわせても,どこか表面的で,お互い当たり障りのない話しか出来ません.グループミーティングの場合,かなり生々しいやり取り,現場の苦悩などを目の当たりに出来るので,一気に親近感が湧きます.どこも似たようなところで悩んでるんだよなー,みたいな.
まだ3グループしか見ていませんが,各グループ毎にいろいろと事情があるので,やり方も様々です.これまでの3つはともにクライアント先に常駐するタイプで,自分のところと似ている部分が多い.ただ今日行ったところは,毎週開催でミーティング開始が14時からだったりで,ちょっとうちでは考えられないです(うちも含め定時後にやるグループが多い).よっぽどクライアントに信頼されているんだろうなと思いました.他にもいろいろな面で意識が高く,気概をもったグループ.いいグループでした.真似できるところは真似していきたいと思います.
明後日は受託開発をメインにしているグループにお邪魔する予定です.ここはまた,これまでとは全く異なった悩みを持っているんだろうなと,とてもわくわくしています.怖いもの知らずで突っ走れるのはルーキーイヤーの特権,フットワーク軽く体当たりしていきます.
コミュニケーションスキル
人が足りないです.
昨年からずっと人材募集しているのですが,いい人が集まりません.先月は,クライアントに提案した2名がどちらも不合格.SEの人数が少ないと売上の見込みが立たなくなるので,かなり深刻な問題です.
うちのチームでは,SEはプログラムを組む能力はあまり重視されません.それで募集要項にはコミュニケーションスキル重視,なんてことも書いています.でもこれって,実際には何も伝えていないんですよね.
そんなわけで,もう少し具体的に書いてみました:
- 自らが先頭に立って業務推進する能力
- さまざまなものに問題意識を持ち、改善提案・実行する能力
- 報告・連絡・相談が的確に行え、適切な手段をもって説明する能力
- 過去の業務経験における失敗を繰り返さないよう、継続的に改善し続ける能力
コミュニケーションスキルというより,ヒューマンスキルと思える項目もちらほらあります.もちろん,挨拶・返事やビジネスマナーに関することは言うに及ばずですが,ここにはいれませんでした.
どれも自分にとっては当たり前のことばかりなんだけど,案外そうでもないのかな?どちらかというと,意識の問題.受け身・指示待ちはつらい.記号と象徴の違いについて,考え抜くだけの持久力と,いろいろな立場の人に対して説明を使い分けられる能力がほしい……ハードル高いですかね?
日記再開
ようやく気持ちに余裕が戻ってきたので,日記再開です.
最近はめっきりと管理業務が主の作業内容になっています.こんなの全く向いていない,と思いきや,なかなかどうして面白いです.前から気付いてたのだけど,自分って結構順応性が高く,やってるうちに楽しくなってくるというお得な性格らしいです.全くぶれずに,信じた道を突き進むというタイプではないみたい.大物にはなれなさそうです.
ちょっと前になりますが,
経営の仕事というのは、自らの働きかけにより会社の中にある個々の力を結集させて、より大きな力へと増幅させることです。自分は、それが取締役に課せられる役割のうち最も重要なものだと思いました。会社全体を見渡しながら個々の力のベクトルがうまく同じ方向を向くように働きかけたり、各チームではカバーされていない隙間があったらそこを支えるという役割です。そのためには日々会社の隅々にまでに意識を傾けている必要があるんだというのが、よくわかりました。
2008-03-20
こんな言葉が,すぅっと心に沁みいる今日この頃.まったくもってその通りだなぁ.いまの自分のチームは,個々のメンバーの実力はそこそこだと思うんだけど,結集・増幅とまではいってない.そこをなんとかしようといろいろ知恵を絞っているんだけど,なかなか難しいですね.管理者になりたてのころ,規律を緩めてしまったのだけど,それもよくなかったかなと反省しています.憎まれ役になってでも規律を厳しくし,結束力を強化しようかとも考えています.憎まれ役になるのは嫌だけど,それよりもチームの生産性を上げるのが大事ですからね.
こんな感じで,この日記は今後しばらく技術的な内容は出なくなります.かなりぐだぐだになると思います.どうもすみません.